懐かしいはずのあの夏の声で今も変わらずまた囁いてきた冬の歌声を聴かせてくれたっていや春の声を吹きかけてあげません
レスポンスの速さはプロとして必要不可欠です。
はい。わたしです。
先日、ご来店2回目になるお客様を初めて担当させて頂く事になったのですが、色々とお話をしていくと同じ地域に住んでる事が分かりまして会話がどんどん弾んでいきますとあるお店の話題になりまして。
占いのお店らしいのです。
わたしもなんとなく気にはなってたぐらいでした。
その占いのお店は昔は奇妙奇天烈な居酒屋さんみたいな感じだったのでわたしも覚えてるのですがかれこれ20年ぐらいは行ってないのでどの様に変わり果てたのか知らん。
知りたくもない。
知らなくても困らない。
っと、言うことでその日の営業終わりにそのお客様と一緒に行ってみたのです。
まぁ、外観から異質なんですね。
その辺はわりと昔から有名なのでわたしはスルーします。
お客様「えっ!?スルーですか??」
わたし「はい。昔からこんな感じだったので…」
(プライベートになるとあまりお客様と思わなくなるので申し訳ございません)
それで、店内に入るのですが…
誰もいない。
もちろん、お客はいない。
店主もいない。
わたし「ご、ごめんくださーい……」
店主「うっ、うっん。うっ、うっん。いらっしゃい……」
わたし「うっ、占いをしてもらいたいのですが…」
店主「それだったら、そこのレジに1人500円入れてね」
レジにはきれいにお金がならべられてる。
あまりにもきれいすぎてぞっとした。
確か、ワンドリンク付きでチャージ代が2〜300円だっと思う。
あまりにも良心的だ。
そしてドリンクは冷蔵庫から自分で取るセルフスタイルもまた魅力的だ。
その冷蔵庫もワンルームに置かれてる様なコンパクト重視でなおそそられる。
そんなこんなで、わたし、初めての占いに挑むわけである。
round 1
店主「うっ、うっん。それじゃ、生年月日と下の名前でいいので教えてもらっていいですか?」
わたし(なるほど、この感じでやってるくるタイプか。どれどれ、お手並み拝見といくか!!)
店主「うっ、うっん。う。それじゃ何を占ってもらいたいのですか?」
わたし「はい。やはり、仕事運でしょうか?」
店主「うっ。うっん。…なんか、アーティスティックな感じですが、差し支え無ければご職業はなんですか?」
わたし「い、一応、美容師です……」
店主「うっ、うっん。うん……」
わたし「(どきどき、どきどき)」
店主「うん。大丈夫。ハイ次となりの…」
わたし「えっ!?」
店主「えっ!?」
店主「はい、おとなりのかたの生年月…」
瞬殺!!
あまりにも刹那すぎてわたし全然追いつけない。
わたし(まぁ、一緒に来たお客様は女性の方だしそこはわたしもぐっとこらえるぐらいの器量はもってるし)
その間、まるでわたしの存在がいないかの様に隣のお客様の恋愛運について熱く占ってる。
わたしも暇なので色々と辺りを見回してみると、お札みたいのに赤い文字で大きく、
「必死と書いて必ず死ぬ」
とか、
「結婚はしてもしなくても後悔」
とか。
そんな感じは好きなので特に違和感はないのだが、
ふと、わたしが座ってる隣の立派な額縁の中に目をやると、
「遺書セット 300円」
round 2
店主「うっん。うっ。あなたは美容師でしたね?」
わたし(きたー!おれのターンだ!!)
わたし「はい!」
店主「海外とか行ったらどうですか?」
わたし「か、海外ですか…でもわたし長時間座ってるのがちょっときつくて、沖縄〜東京間の2時間ちょっともきつ…」
店主「じゃ、ダメだね。隣の〜ちゃんは今お付き合い…」
秒殺!!
なんだ?秒なのか?1回目で目は慣れたはずなのにまたしてもわたし追いつけない。
このままでは、わたしの体力が底をついてしまう。
わたしは、意を決して無理やり自分のターンに持ち込んだ!
プライベートになるとあまりお客様と思わないのが吉と出た!!
final round
店主「なので、〜ちゃんは…」
わたし「あっ!はいっ! そ、それじゃ。わたし、早死にしますか?」
店主「うん。死ぬね。11月8日に」
わたし「えっ!?」
店主「うん。死ぬ」
わたし「えっ!?いっ、いつの11月8日ですか??」
店主「今年」
瞬獄殺!!
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/瞬獄殺
…らしいですよ。
もし、そのXデーがすぎてわたしが生きてたら是非とも、
おめでとうと。
生き抜いてくれてありがとうと。
お伝えください。